このページでは石材に関するデータやちょっとした雑学を紹介します
大理石は、石灰岩が地核の変動やマグマの熱によって変成作用を受け再結晶したもの
しかし、石灰岩の含有成分やその変成作用の状態で様々な大理石が生まれる
方解石(炭酸カルシウム)の結晶体に種々の不純物が混じり独自の色調と模様を出す
変成作用が不完全なものは強度も弱く割れやすい 化石が残存したりするものも稀にある
炭酸カルシウムが主成分の堆積岩である
結晶化はしているが密度が粗く、研磨しても艶の出が悪いものが多い
主に水磨き仕上として使用される 風合いが柔らかいので、最近は壁材として多用されている
吸水率が高いものが多いので使用には注意が必要である
地下の溶解したマグマが地表や地下で固まってできた岩石のうち、石英や長石、雲母等を 主成分とする深成岩 等粒状組織になっているのが特徴で質が堅牢である
白・桜・赤系の色が多く、それぞれ白御影、桜御影、赤御影と呼ばれている
広義の意味で、花崗岩の中に斑れい岩(黒御影)と閃緑岩(蒼御影)をいれ御影石として 通常使われている 耐酸性、耐久性、耐摩耗製に優れる
堆積岩(水溶岩)の一種 石英や長石等の砂粒が水中に沈殿固結したもので、粘土・石灰質・珪酸などで固められた岩石 層状に割れた肌に趣があるため割れ肌仕上で使用されることが多い
吸水率が大きいため、撥水処理をして使う必要がある
40cm角 60cm角など
厚さ13~15mm程度
安価
施工が簡単(ボンド等で貼る)
色調と模様が不揃い
石厚が薄いため少し弱い
サイズはその物件ごとに最適の寸法に加工
厚さ20mm以上
少し高価
石工が施工する(金物等で取り付ける)
色調と模様が揃う
比 重 2.6~2.9
モース硬度 大理石 3~5 花崗岩 5~7
吸水率 0.1~0.6%
熱伝導率 0.005~0.006cal/sec cm℃
耐酸性 大理石 溶解する
御影石 ほとんど侵されない
化学成分 大理石 CaO(酸化カルシウム)50%
花崗岩 SiO(珪酸)70%
砂 岩 SiO(珪酸)80%
大理石 埼玉県で緑色のジャモン岩が採れるがごく少量である
他は大理石砕石のみ産出
花崗岩 墓石材:香川県の庵治石などが採れるが、少量で非常に高価
建築材:茨城県の稲田石、岡山県の北木石、万成石などが採れる
値段面で外材に押され生産縮小
大理石 イタリア ポルトガル スペイン トルコ インドネシア 中国 ライムストーン スペイン ポルトガル フランス ドイツ トルコ
花崗岩 中国 インド 韓国 南アフリカ カナダ ベトナム ブラジル 砂 岩 インド オーストラリア インドネシア
石材の使用部位として壁と床に大別すると、それぞれに次のような工法がある
【壁用の工法】石と躯体を取付金物で緊結し、石と躯体の間全体にセメントモルタル(トロ、裏込めモル タルという)を充填する工法
衝撃には強いが、躯体にクラックが入ると石も割れる 白華現象を起こし易い
湿式工法の一種で横目地の部分上下に裏込めモルタルを充填する
まず下石の上端より約50mmにパックアップ材を入れ裏込めモルタルが落ちないようにする
裏込めモルタルを入れ、上下石に太柄を入れてから目地に詰め物をし、上石を載せ上石の 下端に約50mm位裏込めモルタルを入れて取付ける方法
従来は内部立上りに良く使われたが、現在ではほとんど使われない
石と躯体(配筋またはあと施工アンカー)を引き金物で緊結し、その回りを取付け用モル タル(速硬性のアルミナセメント系既調合モルタル)もしくは2液性のエポキシ系ボンド で固定する工法 高さ4m以下の内壁に取付ける工事の主流
ファスナーを用いて石を一枚ずつ荷重を受けて構造体に取付ける工法
裏込めモルタルは使用しない
衝撃には弱いが白華現象は起こらない
外部立上りの主流をなす
薄いタイル状の石材に使用する一般的な工法
下地を平らにし、よく乾燥してから板石の裏側にエポキシ系接着剤を一枚当たり5箇所位 付け、下地に貼り付ける 石の大きさは約400×400×12mm程度である
石材を仕上げ材として製作したプレキャストコンクリート部材をカーテンウォールとして 構造体に取り付ける工法
空練りセメントモルタル(バサモルタル)で仮決めした上に、水とセメントを撹拌した ノロを撒いて、石材を張り付ける工法
撒き水をして、コンクリート下地を十分に湿らせておくことが必要である
2液性のエポキシ系ボンドを使用して貼り付ける工法
ボンドは5cm角から10cm角に1ヵ所付ける多点付を基本とする
セメント系接着剤をくしごてを用いて、石材裏面と下地の両方に均等に塗り、張り付ける 工法
石の上にじっと3年も座っていれば石も暖まるということから、どんなに辛くても辛抱していれば、やがて何らかの変化があって好転の芽が出てくるということ
転がる石には苔が生えないことから世の中に合わせ行動を軽々しく変える人は結局成功しないとの警句
事態が悪化するまでは効果のあった対処法でも、悪化してしまった後では何の効果もないこと
他に、一石二鳥、石橋をたたいて渡る、雨垂れ石を穿つ など
(WIKTIONARYより引用)
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